男性のメタボリック症候群

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男性のメタボリック症候群

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男性が中高年になると気を付けなければいけないのが,メタボリック症候群です。健康診断で指摘され,その後の指導や生活改善に苦労している人も多いでしょう。では,男性のメタボリック症候群についての現状や注意点を見てみましょう。

 

メタボリック症候群の診断基準についての意見はさまざまあるようですが,現状では,ウェスト径が男性は85センチ以上,女性は90センチ以上の内臓脂肪型肥満で,血圧,血糖,血中脂質のうち2つ以上が高い状態をメタボリック症候群としています

 

。一般に,メタボリック症候群と診断されるのは,女性よりも男性の方が多いとされています。それは,診断基準が関係しているでしょう。内臓脂肪型の肥満,俗にリンゴ型肥満といわれるものは男性型肥満ともいわれ,お腹を中心に上半身が太るのが特徴です。それに対して,洋ナシ型肥満といわれる皮下脂肪型の肥満は,むくみやすい女性に多いタイプの肥満です。ですから,男性に多いタイプの肥満が判定条件であるため,メタボリック症候群が男性によく見られるといえるでしょう。

 

メタボリック症候群は,体質や遺伝というよりも生活習慣が原因となっています。往々にして男性は,脂肪分や塩分の多い食事を好む傾向にあり,コントロールすることもあまりありません。若い頃の好みのままの食事を続けると,基礎代謝の低下した中高年世代では,内臓に負担が掛かったり栄養バランスが崩れたりして,メタボリック症候群になりやすくなります。体を動かす機会も減り,さらに健康を損なう条件が揃ってきますから,注意が必要です。