男性の腰痛

男性によく見られる症状の一つが，腰痛です。腰痛といえば中高年のイメージがありますが，若い人でも腰痛を訴えることが増えています。では，男性に多い腰痛の原因やパターンについて見てみましょう。

腰痛といってもさまざまな原因があり，それらをタイプ分けすることができます。一つは，骨格異常によるもの，二つ目は筋肉疲労によるもの，三番目は血行障害によるものです。では，それぞれのタイプについて詳しく見てみましょう。

骨格異常による腰痛の場合，不良姿勢が影響していることが多いでしょう。中でも，姿勢を意識するあまりお腹を突き出した姿勢になったり，猫背にならないように椅子に浅く腰掛けて背中を背もたれにしっかり付けたりするような姿勢の場合です。このような姿勢で腰に負担が掛かり続けると，椎間板ヘルニアに進行することもありますから，注意が必要です。体が沈み過ぎる寝具も，腰に負担となります。

二つ目の筋肉疲労は，運動不足の人に多いタイプの腰痛です。運動不足で弱っている筋肉で体を支えなければならず，腰の筋肉が負担となり，痛みが出てきます。運動不足の人は，急性腰痛，俗にいうぎっくり腰になることも多いです。

血行不良による腰痛は，運動不足と似たところがありますが，下着の締め付けや薄着による冷えなどが影響します。血行が良くない人の場合，肩こりや手足の先の冷えといった症状もありますから，見分けやすいでしょう。

どのタイプも，生活の中で予防策を取ったり軽減したりすることが可能なものですから，ひどくなる前に対策するようにしましょう。