不眠の原因

眠れない日が続くと，どうして眠れないのか，と心配になってきます。その原因は，自分の生活習慣や体調などから推測することができますから，それに応じて対処すると良いでしょう。では，なぜ不眠になるのか，その原因を見てみましょう。

不眠の原因の大きいものとして，ストレスが挙げられます。仕事や人付き合いのことなどで悩みを抱えていると，晩一人静かに布団に入ったときにそれについていろいろと考え込んでしまい，眠れなくなります。それが常習化するうちに，眠れないのが普通，という生活リズムになり，不眠に陥ります。しかし，このようなケースでは，一旦寝付くと朝まで眠れることが多く，また昼寝で睡眠時間をカバーする人も多くいます。

また，生活リズムが乱れることも不眠の大きな原因となります。交替勤務や夜勤，早朝の仕事をしている人などは，太陽周期とは違う生活をしているため，体内リズムが狂い，寝たいときに眠れず，仕事中に眠気を感じるようになります。

深刻なのは，うつ症状の一つとして現われる不眠です。単に心配事や悩みから眠れないというのではなく，気分が晴れない，仕事や勉強に身が入らない，イライラする，といった症状と同時に出ることが多いです。これは，脳内での神経伝達のトラブルによるものですから，無理をしたり市販薬でだましたりせず，専門医による治療が必要です。

健康状態に問題はなくても，睡眠環境が悪いことで眠れなくなることもあります。夏場の寝苦しさや体に合わない寝具などはその一例です。