リズム障害と不眠

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リズム障害と不眠

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睡眠リズムに大きな影響を与えているのが,生活のリズムです。規則正しい生活ができていれば十分睡眠が取れますが,生活が不規則だとリズム障害が原因で不眠に陥ることがあります。では,不眠とリズム障害の関係について見てみましょう。

 

人の生活リズムを作る太陽の周期は,1日24時間です。ですから,それに合わせて生活できれば良いのですが,人の体の体内時計の周期は1日25時間のため,1時間のズレがあります。これが体のリズムの狂いを生じさせる原因の一つです。

 

また,最近は日が暮れて暗くなってからも十分に生活ができるようになりました。お店もレジャー施設も夜遅くまで営業していますし,家でいても楽しめるものがたくさんあります。それに頼っていると,いつの間にか就寝時間が遅くなり,夜型生活をするようになります。その上,起床時間は決まっているため,全体としての睡眠時間が減り,不眠となることがよくあります。

 

このような太陽周期とズレた生活リズムが染み付いた状態を,概日リズム障害といいます。概日リズム障害にもいくつか種類があり,先に挙げた夜型生活は専門的には睡眠相後退症候群と呼ばれ,また海外旅行のときに起きる時差ぼけもリズム障害の一つです。さらに,あまり外出しないような人の中には,1日25時間の体内時計を基準にした生活リズムを作るようになり,睡眠に影響が出る人もいます。

 

リズム障害による不眠では,できる人は日中に寝て睡眠不足を補います。しかし,仕事中で眠れない人は,眠れないだけでなく作業に集中できないなどの支障が出ることが多いです。