貧血の検査と判定基準

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貧血の検査と判定基準

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貧血ではないかと思って病院を受診すると,検査を行なって判定することがほとんどです。その判定基準をいくらかでも知っておけば,検査結果を見るのに役立ちます。では,貧血で行なう検査とその判定基準について見てみましょう。

 

貧血は血液の異常ですから,血液を検査することで正常かどうかが分かります。血液を少量採取して検査すれば,血液中の赤血球の濃度や状態,赤血球に乗って全身に酸素を運んでいるヘモグロビンの量などを知ることができます。

 

貧血の判定基準としてよく知られているのが,ヘモグロビン濃度(Hb,Hgb)です。男性の場合は13,女性の場合は12を下回れば貧血が疑われます。慢性的に貧血を抱える人の中には,この数値が一桁ということも珍しくありません。

 

また,赤血球の量も大切な判定要素となります。検査表にはRBCと記載されます。男性は4.1,女性は3.8くらいが一般的な下限の数値です。(単位によっては,数値の桁数が異なります。)

 

さらに,ヘマトクリット(Ht,Hct)というものもあり,これは血液の量に対して赤血球がどれくらいの割合で含まれているかを示しています。貧血の場合は血球が少ない上に小さくなることもあり,数値は低くなります。男性40,女性35が下限の目安です。

 

他にも赤血球指数として,平均赤血球容積(MCV),平均赤血球ヘモグロビン量(MCH),平均赤血球ヘモグロビン濃度(MCHC)といった項目もあり,貧血の種類の判定に役立ちます。

 

これらの数値は年齢や体型によって異なりますので,医師の説明を受けて自分の状態を正しく理解できるようにしましょう。