貧血と骨粗しょう症

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貧血と骨粗しょう症

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貧血と骨粗しょう症は,血液と骨格というまったく違うところでの病気ですが,似通ったところもありますし,またいくらか関係し合っているとも考えることができます。では,貧血と骨粗しょう症にはどのような関係があるでしょうか?

 

貧血にしても骨粗しょう症にしても,体内に必要な栄養素の不足が原因で起こります。貧血の場合は鉄,骨粗しょう症の場合はカルシウムです。ですから,過度な食事制限などによってこれらの栄養素が摂れていないと,貧血にも骨粗しょう症にもなりやすくなる,といえます。

 

また,造血や骨生成の機能が十分働かないことも,これらの病気の原因となります。骨粗しょう症は,カルシウムがあってもそれを骨に沈着させられなければ改善できませんし,女性の閉経後にはエストロゲンホルモンの分泌減少によっても骨を作ることができなくなります。

 

貧血と骨粗しょう症には,これらの共通点だけでなく関係もあります。貧血を起こすと,全身の機能が十分働けなくなりますから,女性にはエストロゲンの減少が起こり,骨粗しょう症になりやすい状態を引き起こすと考えられるでしょう。

 

さらには,血液を作っているのは骨の中にある骨髄ですから,骨がもろくなる骨粗しょう症になると,造血機能がいくらか弱まり貧血を起こす可能性もあります。

 

いずれにしても,若い年代では貧血,閉経後は骨粗しょう症というように女性の健康トラブルは変化することがありますから,予防したり適切に対処できるようにしたりすることが大切です。