病院の機能について

自分が治療を受ける病院を選ぶときに考えておきたいことの一つが，病院の機能です。病院ごとに果たしている役割が違いますので，それを意識しなければいけません。では，病院にはどのような機能があるでしょうか？

大部分の病院が持っている基本的な機能として，患者の抱える病気を治療する，ということが挙げられます。規模が大きくても小さくても，また施設が新しくても古くても，どの病院にも医師がいて，患者を診察し，症状や病状に合わせた治療を行ないます。

このことを行なうにあたって必要なことが，検査です。血液検査や尿検査，レントゲン撮影といった一般的な検査に加えて，精密で最新の検査も行なわれます。しかし，どの病院でも同じレベルの検査が受けられる訳ではありませんので，設備の整っていない病院では大きな病院で検査を受けてくるように指示されることがあります。ですから，病院では患者の病状をはっきりさせるという役割もあることが分かります。

さらに，治療においては，通院治療，入院治療，自宅療養などの方法があり，病院によってそれらの治療法の行なえることとそうでないことがあります。数人の医師がいるだけの小さな医院では入院施設がありませんが，通院できない患者の自宅に趣いて往診を行なうことがあります。大きな病院ではその逆になるでしょう。

多くの場合，小さな病院は地域の医療を支える役割をし，大規模な病院は専門的な医療を患者に提供することになっています。これは病院選びの重要なポイントといえます。