良い患者になるには

良い医療を受けようと思えば，良い患者にならなければいけません。患者が良い医師を求めるように，医師も良い患者を求めています。それでは，良い患者になるには何が必要なのか，見てみましょう。

良い患者として行なわなければいけないことの一つが，医師の指導に従うことです。これは，患者として当然のことです。食事制限や運動，嗜好品の制限，薬の正しい使用，といったことが医師から指示されるなら，そのとおりにしなければいけません。お酒を減らすようにとか，甘いものを控えるように，といったことは辛いですが，健康を考えて前向きに取り組む必要があるでしょう。この点では，家族の協力も欠かせません。

治療に取り組む姿勢も，患者の良し悪しを左右する要素です。難しい病気であっても，患者が良くなりたいと思って積極的に治療を受けるなら，医師もできる限りのことをしようと思うでしょう。

ここで落とし穴となるのが，治療法や経過観察をすべて医師任せにしてしまうことです。これまで何度も取り上げてきたことですが，よく分からないからといって情報を得ようとしない人も少なくありません。自分の受ける治療法のメリットとデメリット，薬の効果や副作用については十分知っていなければいけません。分からないことは医師や看護師が教えてくれるでしょう。体調管理ということでは，自分で体温などの記録を付けることもできます。

病状はどうであれ，良い患者として医療を受けるよう心掛けることは大切です。