ストレスによる肩こり

ストレスを感じて生活している人は非常に多く，同時に肩こりを抱えているケースも多く見られます。いろいろな体調不良に関係するストレスは，肩こりにも影響しているといえるでしょう。では，ストレスと肩こりの関係について見てみましょう。

ストレスを感じている状態は，イメージとして弱い印象を感じるかも知れませんが，実際はストレスとなっている状況に対して抵抗しなければいけないという意識があり，体は身構えたような状態になっています。いわば敵に遭遇して相手を倒そうとしているようなものです。ですから，当然ながら体には力が入り，緊張しています。

現代の生活でのストレスに対して体が示す反応も同じです。闘う相手がいる訳ではありませんが，騒音や不快さ，トラブルなどがあると，知らず知らずのうちに体に力が入っていることがあります。また，そのような意識はなくても，ストレスに対して体は筋肉を収縮させるという反応をしますから，筋肉のこわばりや血行の悪化といった問題が起きるようになります。

同じ状況でもストレスを感じやすい人とそうでない人がいます。よくいわれるのは，生真面目な人や几帳面な人，責任感の強い人などはストレスを抱えやすい，ということです。大きな責任のある仕事や慣れない作業をするときなどは，特にそういえるでしょう。

しかし，ストレスとなる状況がたくさんある現代では，性格に係わらずストレス対策を行なわなければ，肩こりなどの不調が起きやすくなります。自分のストレス源をチェックすることが大切です。