口内炎の原因

口内炎がよくできる人は，どのようなときにできやすいか，何となく分かっていることでしょう。原因が分かれば，痛い口内炎ができるのを防ぐこともできます。それでは，どのようなことが原因で口内炎ができるのか，見てみましょう。

疲れると口内炎ができる，という人は少なくないでしょう。確かに，疲労や栄養不足，ストレスなどが重なると口内炎ができやすいということは知られていますが，それらが具体的に口内炎を引き起こすメカニズムははっきり分かっていません。ただ，そのようなことが原因で口の中の粘膜が弱ったり，細菌のバランスが崩れたりして，口内トラブルが起きやすくなることは確かでしょう。受験の時期に口内炎ができる学生は多いようです。

また，口の中の粘膜への物理的な刺激も口内炎の原因の一つと考えられています。多くの人が経験しているように，食事のときに誤って口の中や舌を噛んでしまったなら，その後噛んだ部分が口内炎になることがあります。そのような刺激は，熱いものを食べて火傷をしたり，歯の矯正の途中に矯正器具が当たったり，入れ歯がきちんと合っていなかったり，また歯磨きを強くし過ぎたりしたときなどにも起こります。

さらには，口の中が清潔でない状態がそれらに加わるなら，細菌によるダメージが口内炎となって現われることも考えられます。

しかし，これらのうちの一つだけの原因で口内炎になる訳ではなく，いくつかの要素が重なったときに口内炎ができやすいといえるでしょう。