口の健康に影響すること

口は閉鎖された場所であるだけに，そこで異常が起きるとやはり口の中の状態に問題があることが考えられます。しかし，それ以外のことが影響することも少なくありません。では，口の健康にはどのようなことが影響しているのでしょうか？

まずは，やはり口の中の状態です。といっても，ほとんどの人は口の中を清潔にしておきたいと思っていますから，たくさんの食べカスが長時間残ったままにはしないでしょう。しかし，ちょっとした食べカスでも口の中の常在菌がエサにして増え広がっていきます。それは歯垢となって歯に付着する訳ですが，歯磨きで十分取れずに残っていると歯石になり，さらに虫歯のリスクを高めることになります。

食事の習慣も口の健康に影響します。いつも何かを口に入れていないと気が済まない人がいますが，食べているときは口の中が酸性に傾き，歯を傷めやすくなります。また，そのようにして食べるものといえばアメやガムなど糖質の多いものがほとんどですが，糖質は虫歯の原因菌のエサとなり，代わりに歯にダメージを与えます。

このような原因から虫歯ができるようなことがあると，歯周病にもなりやすくなりますし，口の中の状態からすると口臭がしていることも大いにあり得ます。少々の口臭は生理的なもので誰にもありますが，あまりに強い臭いになると周りに悪い印象を与えます。また，臭いによっては病気が関係していることもありますので，注意が必要です。

さらに，口のトラブルとしてよくある口内炎も，疲れだけでなく口の中が清潔でないことが影響していることもありますから，口の中は十分ケアしなければいけません。