魚で骨量増加

成長期の子供や更年期を迎えて骨粗しょう症になりやすい女性などは，骨を丈夫にする食品を食べなければいけません。それに適しているのが，魚です。では，魚は骨量を増やして骨を丈夫にするのにどのように役立つのでしょうか？

骨を強くするのに必要なのは，カルシウムです。食事から取り入れたカルシウムのうち，必要なものは血液中で働き，残りは骨や歯に沈着して蓄積されていきます。実は，骨も肌と同じように新陳代謝が繰り返されていて，古い部分として壊される量よりも新しく作られる量が少ないと，骨は弱くなります。

また，骨を作るのにはマグネシウムも必要で，カルシウムとバランス良く摂取することが大切です。さらには，骨の主成分であるカルシウムを吸収しやすくするためにビタミンDも欠かせません。ビタミンDは紫外線を浴びて体内で合成されるビタミンですが，日に当たる機会の少ない人は食事で補う必要があります。

これらの必要を満たしてくれるのが，魚です。特に，骨まで食べられる小魚は骨量を増やすのに最適です。魚にはマグネシウムも豊富に含まれていますし，天日干しをして生成されるビタミンDは干物から取り入れられます。これらのすべてを含むものの上位は，イワシの丸干しです。このような歯応えのあるものを食べることは少ないかも知れませんが，骨を強くする必要を感じる人にはオススメです。

カルシウムについていえば，単独では吸収されにくいです。そこでクエン酸を含むお酢やレモンを合わせると，そのキレート作用によって吸収率が高まります。