身近な症状の一つとして，食欲不振があります。健康的に暮らすには食事を楽しむことが大切ですが，ときに食事が欲しくないと思うことが珍しいことではありません。ここでは，食欲不振の状態についてまとめています。
食欲不振とは
毎日普通に食べている食事ですが，体調や精神状態によっては食欲が出ず，食べたくないとか少ししかのどを通らない，などといったことが起こります。では，そもそも食欲不振とはどのような状態なのでしょうか？
食事をすることは，人が生命活動を健康的に進めていく上で不可欠なものです。それも，決められた時間になったから食べるというのではなく，お腹が空いたと感じたり何かを食べたいと思ったりして適度な量を食べるのが理想です。その点で重要なのが，食欲です。
食欲は，空腹感を感じたときに起きるだけでなく，おいしそうなものを見たり良いにおいを嗅いだりしたときにも湧いてきます。お腹が空いていなくても，焼き鳥屋さんの前を通ると食べたくなるのは，そのような形での食欲によるものです。
そのような生きていくために必要な，また感覚を刺激されることで起きる食欲が，何らかの原因で低下することがあります。その原因や理由については別途取り上げますが，体調が悪いときなどの生理的なもの，また食事をする気にならないといった心理的なものが関係していることがほとんどです。
いずれにしても，食欲不振の状態が一時的で，しばらくすれば回復するというケースは，それほど深刻に考えなくても良いでしょう。しかし，それがあまりにも長く続くと，単に栄養不足やエネルギー不足になるだけでなく，病気になったり精神的なバランスを崩しやすくなったりしますから注意が必要です。
また，夏の暑い時期に食欲不振に陥る人は少なくありません。疲れやすい時期であるだけに，適切な対処を求められます。