ダイエットと食欲不振

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ダイエットと食欲不振

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ダイエットに関係して起きる食欲不振は,一見ダイエットの成功率を上げると思われますが,それ以上に深刻な問題を引き起こす可能性があり,警戒が必要です。では,ダイエット時に注意が必要な食欲不振にはどのようなものがあるでしょうか?

 

まず多くのケースで見られるのが,栄養不良です。痩せるという目的は果たせても,ゲッソリしていたり顔色が悪かったり貧血気味になったり,といった状態なら,良いダイエットができたとは到底いえません。最近は,栄養バランスを考えながら適度な食事をしてダイエットする方法もよく取り上げられていますので,参考にすることもできます。

 

もっと深刻なのが,神経性食欲不振症(神経性無食欲症,拒食症)で,痩せることへの過度の憧れから食べることを拒絶する摂食障害の一つです。明らかに食事を拒絶することもあれば,食べたいだけ食べて,その後故意に戻したり下剤や利尿剤で体の中のものを出したりすることもあります。後者のような場合では,周囲からすると俗にいう痩せの大食いのように写り,発見が遅れることも少なくありません。また,痩せてない,悪いところはないなどと強く訴えるのも特徴です。

 

最初は,食事の量や体重を少し気にするところから始まりますから,ダイエットに敏感な人には誰にでも起こり得るものです。それが次第にエスカレートしていき,神経性食欲不振症に陥ります。

 

拒食を続けるにつれて,低血圧や体温低下,むくみ,髪の毛が細くなる,などといった症状が現われ,多くのケースでうつ症状も見られます。女性の場合は,月経が止まります。内臓機能が低下して突然死にいたることもあります。