食欲不振のメカニズム

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食欲不振のメカニズム

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食欲が出なくなることにはいろいろな原因があります。長く食欲不振の状態が続くときには,どこに問題があるのか見極めなければいけないでしょう。では,どのようなメカニズムで食欲不振が起こるのか,見てみましょう。

 

食欲不振が起きる原因を探るために,食欲が湧いてくるメカニズムについて見てみましょう。

 

まず,誰でも簡単に想像できるのが,胃が収縮したときの食欲です。つまり,胃が空になって時間が経つと,空腹になって食欲が出てきます。

 

血液中のさまざまな物質の量も,食欲に影響します。食事をすると血中の糖質が増えて満腹感を感じますが,その糖がエネルギーとして利用されて減少してくると,新たなエネルギー源を求めて食欲を起こし,食事を取るように体から促されます。脂質もエネルギー源となりますが,特に中性脂肪が分解してできる遊離脂肪酸の量が減少したときも,エネルギー補給のために食欲が湧きます。

 

また,おいしそうな料理を見たりにおいを嗅いだり調理の音が聞こえたりして五感が刺激されることも,食欲をそそる大きな要素です。寒くなると,エネルギーを溜めるために食欲が起き,食べるのが楽しみになるでしょう。

 

食欲不振になるというのは,これらの生理的・科学的・心理的な刺激が何らかの原因で低下するか阻害されるかして起きるといえます。摂取カロリーが多く消費エネルギーが少なければそれほど食べなくても良いと体が判断しますし,ストレスの多い状況では食べることに執着しなくなり,次第に食欲も低下していきます。