病気による食欲不振

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病気による食欲不振

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注意しなければいけないのが,病気が原因で起きる食欲不振です。病気そのものが軽くて治りやすいものであれば良いですが,大きい病気が潜んでいることもあります。では,食欲不振を引き起こす病気にはどのようなものがあるでしょうか?

 

別項でも取り上げていますが,消化器官がトラブルを起こすとその機能が低下して食事を受け付けなくなります。ですから,食欲不振を症状とする病気には,胃炎や胃潰瘍といったものが一般的です。

 

胃炎には,急性のものがありますが,これは食べ過ぎや飲み過ぎ,その他の刺激で一時的に胃に負担が掛かり,炎症を起こすというものです。厄介なのが慢性胃炎で,そのような明確な刺激がなく,徐々に悪化していく特徴があります。慢性的にお腹が痛くなるという人は注意が必要でしょう。

 

胃炎や胃潰瘍の原因としてはストレスが主なものとされてきましたが,最近では胃の中でも生き続けるヘリコバクター・ピロリ菌が発見され,その仕業であると考えられるようになりました。ピロリ菌の出す毒素によって胃壁が荒らされ,炎症を起こすという訳です。もちろん,従来の見方のように,ストレスが加わると,これらの病気を発症する可能性は高まるでしょう。放置すると胃ガンに進行することもありますから,ただの胃の炎症と思わず対処しなければいけません。

 

原因が何であれ,病気から食欲が落ちる場合,抵抗力も低下して治癒が悪くなりますから,治療を受けながら食欲の回復に努めなければいけません。