住まいと健康チェックリスト

健康住宅という言葉が聞かれるようになって長くなりますが，新築や転居などの計画がなければ自分には関係ないと考えてしまうものです。では，自分の今の住まいが健康にどのように影響しているのか，チェックしてみましょう。

まず，家の建っている環境からチェックします。長い時間を過ごす部屋の日当たりが悪く，昼間でも照明が必要でしょうか？近隣と建物が密集していて，窓を開けても風が通りにくい状態でしょうか？外気温の影響を受けやすく，夏場は暑く冬場は寒いと感じるでしょうか？そうであるなら，温度や湿度，明るさなどの調節がしにくく，健康に影響があると考えられます。

住まいの周辺環境はどうでしょうか？夜でも明るい，またはにぎやかである，家の前の道路の交通量が多い，工場や廃棄場が近くにある，といった状態も問題となることがあります。これらが公害を引き起こして住んでいる人の健康を損なうケースもあります。最近は，風力発電所の風車による低周波の作動音が健康被害の原因になっているかも知れないとして注目されています。

実際に，家の中や周辺の状態がどうなっているかもチェックしてみましょう。押入れなどにカビが生えることがある，家に来た人に異臭を指摘されたことがある，体がやたらとかゆいことがある，今の住まいに来てから体調が変わった，といったことがないでしょうか？良くない住宅環境からすでに健康被害がジワジワと出ていることもありますので，注意していなくてはいけません。