住まいと健康の現状

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住まいと健康の現状

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住まいの環境が健康に与える影響は,多くの人が知るところです。しかし,すぐに住環境を調節できない人も多いでしょう。では,住まいと健康について多くの人はどのように考えているのでしょうか?その現状について見てみましょう。

 

ある調査によると,今の自分の住まいが快適でないと考えている人は,快適だと感じている人の3倍近くいるようです。特に,賃貸物件ではそのような傾向が強く,住まい選びの条件として快適さは二の次になっていることが分かります。古い住まいであればあるほど快適さが失われるのはうなずけますが,築3〜4年未満でも3割程度の人しか快適さの点で満足できていない,というのは驚きです。

 

また,住まいを選ぶときに健康について意識したかどうかということでは,8割近くの人が意識していません。子供ができてから家を建てたり購入したりしたケースでは健康のことも考えるようですが,そうでない場合は他の条件を優先することでしょう。そうであるとはいえ,築年数の新しい家では健康を考えて設計する人が増えているようです。

 

このように,住まいと健康との関係について考えない人が多いことの背景には,実際に住居が原因で健康被害が出た経験のある人が少ないことにあるのでしょう。シックハウス症候群についてはある程度対策がされていますし,環境が悪くカビが生えやすいといった問題があってもカビ取り剤などで済むようなら,快適ではなくても仕方ないとあきらめるケースも多いと考えられます。