年代別のストレス

成長したり年を重ねたりしていく中で，周囲の状況や自分の状態などさまざまな要素に変化が起こり，世代や年代ごとに違ったストレス源となるものが出てきます。では，さまざまなストレスを年代別に見てみましょう。

まず，子供の頃のストレスです。小さい頃はほとんど親に依存していますが，成長に伴って自立し，その中で個性を身に付けていきます。その個性にそぐわないものについては拒否反応を示し，除かれない限りストレスを感じます。また，社会性を育む過程においても，友達との関係でトラブルが起きることがよくあります。

子供から卒業する年代になると，交友関係にも変化が出てきます。同性とグループを作って遊んでいた子供時代と違い，異性に惹かれ交際をするようになるでしょう。そのような恋愛関係では必ずしも理想どおりにいかずに悩んでしまいます。また，親との関係である程度の自由を得るのもこの年代で，自分で責任を持たなければいけないことにプレッシャーを感じる若者もいるでしょう。

さらに成熟した大人になると，就職や結婚，育児，住まいの購入など，人生の中でも大きなイベントを数多く経験していきます。そのようなときには何らかの壁にぶち当たるもので，自らを成長させるための糧となると同時に，大きなストレス源ともなります。

中高年では健康上の問題を抱えるようになり，それがストレスとなります。残りの人生をどう過ごすか，真剣に考えることでしょう。若い頃とは違い，次第に人間関係が希薄になり，寂しさを感じる人も少なくありません。

別の世代の人と理解し合えないことがあるなら，それもまたストレスとなります。