不眠の予防と解消

寝られるのに他ごとをしていて睡眠時間が取れない寝不足の状態とは違い，寝たくても眠れない不眠は健康を損なう大きな原因となります。では，どのようにすれば不眠を予防，また解消することができるでしょうか？

最初にはっきりさせておかなければいけないことですが，眠れない状態が長期間続いている場合は，専門医の治療を受けるのが最善です。近くに不眠外来があればそこ，もしなければ心療内科やメンタルヘルスなどの診療科を探して相談すると良いでしょう。薬が常習化するのがイヤという人もいますが，睡眠リズムが良くなれば薬は徐々に減らしてやめていくことができます。

では，不眠になるのを防ぐにはどうすれば良いでしょうか？やはり体内リズムに従って生活することが大切です。朝太陽の光を浴びて目覚め，昼はしっかりと活動し，夜は静かに過ごすようにすれば，ある程度の時間には眠くなってくるものです。夜更かしが続けば，少しずつ体内リズムがずれて，夜になっても眠れなくなってきますので，生活リズムを乱さないようにしましょう。

ここのところ不眠だと感じるなら，晩は早めに照明を少し落とすことができます。寝室の照明をオレンジ色の電球色にすれば，夕暮れから眠くなるというのと同じ状態を作ることができます。

部屋の広さの関係で，いつもベッドの上でいるなら，横になっても寝るときだという認識を体ができにくくしてしまいます。普段座って過ごせるスペースを作れるように考えてみると良いでしょう。