運動不足とストレス

いろいろな病気や体調不良の原因となるストレスですが，運動不足になると強く感じやすいものです。忙しくても運動をしてストレス解消に努めなければいけません。では，運動不足とストレスの関係について見てみましょう。

体や心が頑張っているときには自律神経は交感神経が優位な状態に傾き，適度な休息を取ることで副交感神経を働かせてバランスを取ることができます。このバランスが崩れると，はっきりとした異常として診断されない不快な症状，不定愁訴や，明らかな病気として現われるなどしてきます。過度の緊張状態は，健康に良くないことが分かります。

しかし，仕事や勉強をして疲れたらゆっくり休むだけで良いのか？といえば，必ずしもそうではありません。もちろん，休養をしてリラックスすることは大切ですが，運動にもストレスを解消するのに大きな効果があります。

運動は，気分転換をするのに役立ちます。仕事で頭が一杯のときは，外の空気を吸いながら軽く走ったり仲間とボールなどで体を動かしたりすると，気分が和らぎます。運動不足ならそれができず，ストレスが溜まる一方になってしまいます。

また，デスクワークなどでは精神的な疲労が主で，体を使う時間を作ることで，適度な疲労を味わい，その後のリラックスタイムにつなげることができます。仕事で疲れているのに眠れない不眠や気分的にスッキリしない，などというストレス症状は，運動不足から来ていることが少なくありません。