運動不足と生活習慣病

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運動不足と生活習慣病

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運動不足の人にはさまざまな生活習慣病が見られることが多いです。生活習慣病に分類されるもののすべてではありませんが,その多くが運動不足と関係しています。では,運動不足はどのようにして生活習慣病を引き起こすのでしょうか?

 

運動をしていると,その分食事から取り入れた脂質や糖質をエネルギーとして消費しています。しかし,運動不足になるとそれらが消費されず,血液中に余剰分として残ることになります。運動をしない分食事を減らすということはあまりなく,食事量がほとんど変わらないために,エネルギー源の余りがどんどん増えていきます。こうして,血糖や中性脂肪が多い状態になり,それがさらに進行することで糖尿病や脂質異常といった生活習慣病に発展します。

 

問題なのは,余分の糖質は脂質として蓄えられるようになり,血中に溢れた脂質が血管内に付着するようになることです。このような状態をアテローム変性といいますが,動脈が柔軟性を失うことで,次第に動脈硬化を起こしていきます。血管が硬くなり,また細くなることで,それを補うために血圧が上がります。血圧が上がれば,動脈が傷付けられ,そこへ溢れた血中の脂肪が溜まり,さらに血管が細くなって血圧が上がる,という悪循環が始まります。

 

高血圧や動脈硬化などのすべてがこのメカニズムで起きる訳ではありませんが,運動不足による摂取カロリーと消費エネルギーのバランスの崩れが大きく関係していることに違いはありません。