運動不足と便秘

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運動不足と便秘

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運動不足が引き起こす身近な症状として,便秘が挙げられます。一見関係が遠そうですが,かなり深い関係があり,運動するよう心掛けることで便秘が解消されることはよくあります。では,運動不足と便秘の関係について見てみましょう。

 

便秘の中で日本人に多いとされているのが,弛緩性便秘という種類のものです。大腸の筋肉が弛緩,つまり緩むことで便を押し出す力が弱くなって起きる便秘です。運動不足でお腹の筋力が弱ると起こりやすくなります。便意を感じてもトイレに行けないようなことが続いても起こりますから,そのような忙しくて運動する暇がないような人によく見られるタイプの便秘といえます。

 

最近注意が指摘されている便秘に,過敏性腸症候群というものがあります。緊張性便秘ともいわれますが,過度のストレスから腸の働きが異常を来たし,食後の激しい腹痛や便秘と下痢を繰り返すといった症状が特徴です。この場合は,ストレスを解消してくれる運動を行なえていないことが一つの原因といえます。運動を行なったからといってすべてのストレスがなくなる訳ではありませんし,過敏性腸症候群には他の要素も関係していますが,一つの手段として運動を取り入れることは役立つでしょう。

 

運動不足というのは,ほとんどの場合,一過性のものではありませんので,それが原因で起きる便秘も慢性化します。食事の改善や下剤に頼ることだけを考えず,定期的な運動の習慣を持つことは便秘を解消するために欠かせないことといえます。