病院の診療科

病院では専門医の診察を受けるのが一番ですが，似たような名前の診療科もあり，素人にはどこに行けば良いのか分かりにくいことがあります。では，自分の状態に合った診療科はどのようにして見つけることができるでしょうか？

よく取り上げられるのが，整形外科と形成外科の違いです。病院の規模によっては，整形外科はあっても形成外科はない，非常勤の医師がいるだけ，ということもあります。そのため，形成外科にあまり馴染みがなく，よく分からない人もいるでしょう。一般的な症例を挙げると，骨折や打撲，ねんざ，腰痛，関節痛といった筋肉や骨格が関係する症状は整形外科が扱い，形成外科では火傷の治療や手術後のケロイド除去などを行ないます。乳ガンなどの手術跡の再形成を行なうのも形成外科ですし，病院によっては皮膚科と併設されていて，レーザー脱毛やニキビ治療，ケミカルピーリングなどの美容外科な診療もされているところがあります。

総合病院で皮膚科と形成外科が分かれている場合は迷うところですが，湿疹や吹き出物，アトピー性皮膚炎，イボ，脱毛など皮膚症状を扱うことが多いです。病院や医師によって違うこともありますので，問い合わせると良いでしょう。

また，精神科，神経科，神経内科，心療内科というのも区別が付きにくいです。神経内科というのは，脳や神経などの病気を扱っていて，頭痛がしたり手足がしびれたりけいれんしたりするときの専門で，その他の診療科はいわゆる心の病を扱います。独立せずに併設したり，最近では心療科やメンタルヘルス科など表示するところも多くなっています。