記憶力向上と食事

食事と勉強は別物と考えるかも知れませんが，勉強で使う脳も食事からの栄養摂取によって機能しています。食事の仕方や内容が記憶力に影響するといっても過言ではありません。では，記憶力向上にはどのような食事をすれば良いのでしょうか？

バランスの良い食事を，といわれますが，これはいろいろなものを満遍なく食べれば良いという訳ではありません。多く摂る必要があるものと少なくても良いものとがあります。ピラミッド型の食事が必要で，農林水産省ではピラミッドを反対にしたコマ型の食事バランスガイドを推奨しています。

このようなバランスの中で最も多く必要な栄養素は，炭水化物です。つまり糖質で，ご飯や麺類，パンなど主食になるものに相当します。糖質は，脳の唯一のエネルギー源でもありますから，記憶ということを考えるとあまり減らしたくはありません。ですが，これが太る原因になるということで，このバランスを崩すダイエットをする人も多くいます。食事制限をするのであれば，バランスは維持したまま，全体の量を減らすようにしましょう。

不足しがちな栄養素が，アミノ酸です。アミノ酸には多くの種類があり，脳内で神経伝達をする働きをしているものもあります。アミノ酸はバランス良く取り入れることが大切で，動物性食品が最適です。他の栄養素のことを考えると，魚を使った食事が良いでしょう。下処理が面倒なら，焼くだけで良い干物やそのまま食べられる缶詰なども利用できます。

また，食事を一つのリラックスタイムと捉え，楽しく食べられる環境を整えることも大切でしょう。