ストレスによる記憶力低下

記憶力が低下する原因としては，ストレスも大きいものといえます。ストレスによる精神的なダメージは，脳の働きにも影響することがありますので，注意しなければいけません。では，ストレスがどのように記憶力を低下させるのか，見てみましょう。

精神的なストレスを引き起こす要素としては，いろいろな心配事があります。何かのトラブルが実際にあって気に掛かることが多くなるケースもありますし，状況の変化に応じて感じるプレッシャーもあるでしょう。当然ながら，あまり気をもまなくても良いこともありますが，このような心配事が集中力を低下させて，結果として記憶力にも影響することは少なくありません。

また，ストレスを感じることで不眠になる人もいます。あまり眠れないことが日中の生活に影響し，記憶にトラブルを起こさせるかも知れません。そのようなことからのミスや失敗が大きな損失になることもありますから，ミスをしやすいと思うなら注意しましょう。ストレスからの食欲不振では，栄養不足を引き起こして，これが記憶に問題を起こす原因ともなりかねません。

精神的なストレスが高じると，うつ状態になることも少なくありません。気分が落ち込んだり疲れやすくなったりすることが多いですが，気力が低下することで記憶力などの能力に影響が見られるようにもなるでしょう。気力の低下は，新しいことへの興味を薄れさせることにもなって，全体として脳の機能が弱まって記憶力を低下させることもよく見られます。

記憶力が低下してボーっとしているように感じるなら，心身が疲れていることのサインとして受け止めましょう。