お酒で記憶をなくすとき

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お酒で記憶をなくすとき

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記憶に関係して気を付けなければいけないのが,お酒の席です。あまりに飲み過ぎて,記憶がなくなった,という経験をしたことのある人は少なくないでしょう。では,お酒で記憶がなくなるのはなぜなのか,またどのように対処できるのか,見てみましょう。

 

記憶というのは,短期記憶,つまり一時的に記憶されて,それを必要なら長期記憶,不要なら忘却する,という仕組みになっています。ですから,短期記憶から長期記憶への移行が問題なく行なえれば,前日に起きた出来事も思い出すことができます。

 

さて,お酒による影響ですが,アルコールが多量に血中に入って脳に達すると,記憶に関係する海馬という部分にある物質が正常に機能しなくなります。そのせいで,長期記憶へと定着させられないために,翌朝思い出せない,ということになります。これを,ブラックアウトとかアルコール性健忘症といいます。

 

ちなみに,家に帰ってから無意識に着替えてきちんと布団で寝ていた,ということもあるかも知れません。これは,いわゆる体が覚えているという状態で,手続き記憶と呼ばれます。考えなくても体が動くようなことについては,アルコールの影響は少ないようです。

 

このようなことにはなりたくありません。覚えていないということは,何をしたのか分からないということですから,大人としては避けたいものです。そのために行なえるのは,何といっても飲む量を控えることです。一緒にいる人に宣言するのも良いでしょう。

 

飲まなければいけないけれど失敗できないというのであれば,肝機能を高めるタウリンを摂っておくことも役立つかも知れません。