病気と記憶

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病気と記憶

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記憶に影響を与える病気はたくさんあります。もしかすると,身近なところに潜んでいるかも知れませんので,注意することが必要でしょう。では,病気による記憶のトラブルにはどのようなものがあるでしょうか?

 

記憶力の低下を招く病気の一つに,アルツハイマー型認知症があります。脳の細胞が萎縮していく病気ですが,徐々に進行しながら日常生活や社会生活に影響することが多いです。長期記憶がダメージを受けることがほとんどで,最初は数日前のことが思い出せない程度ですが,家族のことも分からなくなることもあります。一般に高齢者の病気とされていますが,40歳代で発病する若年性アルツハイマー病にも注目が集まっています。

 

脳腫瘍も,記憶に影響することがあります。腫瘍のできる部位によって違いますが,以前は行なえていたことが行なえなくなるなどしてきますが,特徴的なのは腫瘍による脳圧上昇で起きる頭痛や吐き気です。腫瘍の種類によって予後が異なり,順調に治療できることもあれば,そのまま最期を迎えるケースもあります。

 

うつ病が記憶力の低下の原因となることも少なくありません。うつ病は,精神疾患というだけでなく脳内物質の低下による病気という一面もあります。単に気分が落ち込むというものではありませんので,記憶をはじめさまざまな機能の変化にも注意しなければいけません。治療を受けて回復すれば,記憶の問題も解消されます。

 

ビタミン欠乏が記憶障害を招くこともあります。特に,ビタミンB群の不足は,イライラすることや落ち着かない感じから始まり,記憶力の低下のような症状に発展することもあります。