高齢者の食欲不振

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高齢者の食欲不振

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身近にいる高齢の人が食事をあまりしないことに困っている人もいるでしょう。高齢者であっても,食事による栄養摂取とエネルギー補給が必要ですが,さまざまな要因で食欲不振に陥りやすくなります。では,高齢者の食欲不振の原因について見てみましょう。

 

まず,高齢者は基礎体力が低下しますし,運動量も減りますから,若い頃よりエネルギーを多く必要としなくなります。活動レベルが低下することには,腰痛や関節痛などの骨格の異常や運動能力の低下,内臓の病気による体力の低下などが原因となるでしょう。いずれにしても,あまり体を動かさない人は,食べても十分消費できませんから,食欲を起こすことが必要でなくなります。

 

また,高齢になって歯が抜けてくると,義歯をするようになります。合わせて作っていても時間と共に合わなくなり,作り直すのも面倒だということでそのままにする人も多いです。そのような状態では口の中の違和感から食事をしようという意欲が湧かなくなるでしょう。

 

さらには,高齢の夫婦二人とか自分一人という生活が続くと,そのような状況で楽しんで食事をすることができなくなります。病的な食欲不振ではありませんが,食へのこだわりがなくなってきて,とりあえず空腹を満たせれば十分だと考えるようになるでしょう。そのような孤独感が原因で食欲が低下するケースでは,親族が集まった席ではそれなりに食べるため,周囲があまり気にしないこともあります。

 

高齢になると食が細くなるものですが,その程度や関係する状況によっては注意が必要です。