冬の病気の原因

多くの人にとって体調を崩しやすく，どちらかというと過ごしにくい季節である冬は，いろいろな健康トラブルに注意していなければいけません。では，冬にかかる病気はどのようなことが原因で引き起こされるのでしょうか？

やはり，冬の寒い環境が大きく影響します。気温が低くて空気が乾燥した状態は，インフルエンザウィルスや風邪の原因となる多くのウィルスが好む環境で，繁殖しやすくなっています。

また，同じウィルスが体内に入り込んでも症状が出る人と出ない人がいることからすると，体の状態が関係していることも想像できます。年末に掛けての忙しい時期やお正月中の疲れが出てくる頃は体力も落ちていて，それほど強くないウィルスにも感染してしまうことがあります。

冬場に多くの人を悩ませるのが冷え性や肩こりですが，これは血行不良が原因で起こります。寒いと体が固まりがちですし，運動をする機会も少なくなるため筋肉への血流が少なくなり，冷えて肩がこるようになります。食事のバランスも崩れやすい時期ですから，注意していないと筋肉を強める栄養素や代謝を促す栄養素が不足してしまいます。

寒い時期に注意が必要なのが，血圧の異常です。寒さで血管が収縮して血圧が上がりやすくなりますし，低血圧気味の人は末梢まで血液を送るのが難しい上に冷えも重なって，しもやけなどができることもあります。やはり寒さという環境が原因となっていますから，それに対する対処を行なう必要があるでしょう。