春の病気の原因

春に起きる病気や健康トラブルには特徴があり，原因となることも似ていることがあります。すべてのケースに当てはまる訳ではありませんが，いくつかのパターンを知っておくと良いでしょう。では，春の病気の原因について見てみましょう。

3月には春分があり，春が近付きつつあることを日に日に感じるようになりますが，とはいってもまだまだ寒いものです。それが4月になると気温がグッと上がり，本格的な春の到来を身をもって感じます。それに伴って日照時間も長くなり，体感としては1時間ほどは日が暮れるのが遅くなります。

このような季節の変化は，当然ながら体に影響を与えます。冬はゆっくり休むリラックスモードだったのに，それが急にアクティブモードに変わります。体内では，自律神経が副交感神経優位の状態から交感神経優位の状態に移ろうとしています。ここで自律神経のバランスが乱れ，さまざまな体調不良を引き起こすことになります。多くの場合，病気というほどのことではなく，検査を受けても異常は見つかりません。

さらに，春は生活環境が変わる時期でもあります。自分自身が新生活を始める人もいますし，身近にそのような人がいて心配事が増える人もいるでしょう。それがストレスとなり，また知らず知らずのうちに頑張り過ぎて疲労を蓄積させて，病気の原因となることがあります。新しい仕事が楽しいと思っていても，広い意味でのストレスとなっていますので，注意する必要があるでしょう。