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どのような生物でも水がなければ生きていくことはできません。空気の次にありふれたものといえるかも知れませんが，それには独特の性質があります。ここでは，水とはどのようなものなのか，基本的なことについてまとめています。
水とは
水は，私たちの生活の中で欠かせないものです。というよりも，ありふれたものとなっているでしょう。あまりに身近であるためほとんど目を向けることのない水ですが，興味深い特性を持っています。では，水とはどのようなものなのか，見てみることにしましょう。
この記事を，水を飲みながら読んでいる人がいるかも知れません。外では雨が降っていたり海や川があったりして水がたくさんある環境にいる人もいるでしょう。このように，水といえば一般的に液体の状態を想像しますが，水は他にも固体や気体の形ででも存在しています。
気体の水というのは水蒸気のことで，空気中にもある程度の量があります。その量は，湿度として表現されます。気体の形でいるときは水分子は単独で飛び回っている状態で，他のものに付着したり，また結合して化学反応を起こしたりすることもあります。
氷は水が固体になったもののことですが，通常摂氏0度になると水分子が運動をやめて結合することで作られます。水の特異性として，氷になるときに体積が大きくなることが挙げられます。つまり，比重が軽くなる訳ですから，寒い冬に見られるように池や水溜りの表面に氷が張るようになります。もしその反対であれば，池は底から凍り始め，魚や水草は生息できなくなるでしょう。逆に，表面の氷が断熱の役割をし，水中の生物は冬でも生きられるようになっています。
私たちが一般的に使用するのは液体の水ですが，これにも特別な性質や働きがあり，その恩恵をたくさん受けています。