運動と水

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運動と水

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水を特別に必要とする状況としては,運動をしているときが挙げられます。体の状態に係わりなくのどが渇きますから水を飲みますが,水分補給が正しく行なわれていないと危険な状況も起こり得ます。では,運動のときの水分補給の仕方について見てみましょう。

 

今から20〜30年位前の時代には,運動中には水を飲まないように指導されました。炎天下でふらふらになりながらも,練習が終わるまでのどの渇きを我慢し続けた記憶のある人は多いでしょう。水を飲むと疲れるといわれていましたし,休憩を入れると再開するのが億劫にもなるため,厳しいと感じながらもそのようにしていました。

 

今考えると非常に怖ろしい指導方法で,脱水症状や熱中症に陥り,最悪の場合命を危険にしかねないことでした。今ではむしろ水を小まめに飲むように指導され,スポーツ中継でも選手は水やスポーツドリンクをよく飲んでいます。

 

運動中には非常にたくさんの汗をかきます。運動によって上昇した体温を下げるために,自分ではコントロールしなくてもそのような機能が働きます。その中で水分を補給しないなら,発汗ができずに体温が上がり続け熱中症の症状が現われるようになります。ですから,程度や環境に関係なく,運動をするときには十分な水分補給が必要です。

 

かといって水だけを飲むのも良くありません。汗によって体内のミネラル分も失われますが,その濃度が薄くなると筋肉が正常に動けなくなって,けいれんを起こすことがあります。スポーツドリンクを飲むか,水と一緒に塩をなめるなどして,体液の濃度を維持することも大切です。