海洋深層水とは

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海洋深層水とは

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最近,海洋深層水というものをよく耳にするようになりました。飲料水として販売されたり食品に添加されたりして利用されています。では,海洋深層水とは具体的にどのようなものなのでしょうか?

 

海洋深層水とは,水深200メートル以下の海に分布している海水のことをいいます。グリーンランド沖と南極沖で形成され世界中の海を回流する水といわれることもありますが,一般に流通されている海洋深層水は,単に水深200メートル以下の海から取水されたものです。

 

海洋深層水が他の水と違うのは,その存在する環境に違いがあります。深い海にあるため,表層へ流れる排水や雑菌などによって汚染されていません。また,植物性プランクトンが少ない上に,太陽光が届かないために本来なら植物性プランクトンが光合成に利用する栄養素が消費されておらず,無機塩類の多い水になっています。さらに,温度変化がほとんどなく,安定した状態を保った水でもあります。

 

深い海の水をくみ上げるということで,日本では半島や島などに取水設備が設けられています。新潟の佐渡島や高知の室戸岬,富山県の氷見沖などが有名です。各地で海洋深層水を使った温浴施設が作られていますし,養殖業に使われているところもあります。

 

飲料水として利用するには,当然ながら塩分が除去されなければいけません。また,通常の水と合わせて濃度などを調整したものが,海洋深層水として販売されています。食品の加工段階や清潔さの求められる化粧品などにも使われているのをよく見かけるでしょう。特定保健用食品ににんかされたものもあります。