水の働きと効果

何気なく使ったり飲んだりしている水ですが，考えてみるととても生活で便利な働きをしていることが分かります。私たちは，知らず知らずのうちにその効果を活かしながら水を利用している訳です。では，水にはどのような働きや効果があるのでしょうか？

水の作用として挙げられるのが，清浄作用です。つまり，ものをキレイにする働きです。手で食事をしたときに油分や調味料が手に付いたままだと汚いと感じますが，それを洗うのに使うのが水です。石けんなども使いますが，石けんを手に塗って満足する人はいないでしょう。洗ってから水ですすぐことで手洗いが完了します。これは，手だけでなく食品や衣料品，家，車などでも同じことです。

水には，溶解作用もあります。ものを溶かす作用のある水がなければ，生活は不便なものになってしまいます。砂糖水や塩水，だし汁，スープなどといったものは存在せず，それと同じものを味わおうと思えば，粉を水で飲むような，いわば薬を飲むときのような味気のない形になってしまいます。しかし，水がいろいろなものを飽和量までは溶かしてくれるおかげで，食べたり飲んだりするのが不便ではありません。

人の体にも60パーセント以上の水が存在していますが，やはりいろいろなものが溶け込んだ体液として働いていて，全身に必要な水分を循環させるのに不可欠なものとなっています。

さらに，水が持つ浮力にも注目できます。お風呂に入ったときのリラックスした感覚を得るのに浮力が役立っています。