家庭内でのストレス

家庭は安らぎの場です。しかし，ストレスの原因となるものが家庭の中にあることが多いのも事実です。特に問題を抱えていそうには見えない家庭でも，ストレスとなる状況が起きていることがあります。では，家庭内でのストレスにはどのようなものがあるのでしょうか？

家庭では，家族という関係上甘えが出るため，それを受け入れた側としてはストレスを感じます。夫の趣味に無理やり付き合わされる妻，疲れて帰っても妻が十分に家事をしていないことにいら立つ夫，といったようなシーンはドラマの中だけのことではありません。

家族が増えるにしたがってストレスが増えるというのも，家庭内でのトラブルの特徴です。結婚した当初の夫婦二人だけのところへ子供が生まれると，その子供の世話や教育の仕方が自分の理想と異なり，ストレスになることがあります。子供自身が自我を持つようになって自分で行動するようになると，成長を感じて嬉しい反面，心配事も増えてきます。親が同居するようになると，気遣いからストレスを感じるでしょう。

家庭でどのようなことがストレスとなっているとしても，相談できる人がいる場合は，それを話していつの間にか気持ちを晴らしていることが少なくありません。ですから，家庭でストレスを感じるとは考えにくいものです。しかし，相談相手や話し相手のいない人にとっては非常に切実な問題で，一人ストレスを溜め込んでしまうことでしょう。

子供も，親が十分に話を聞いてくれなかったり理解してくれなかったりすると，精神的に不安定になることがあります。