貧血の種類

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貧血の種類

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貧血といってもすべて同じではなく,いくつかの種類があります。比較的程度が軽く自分で対処できるものもあれば,病院で専門的に治療を受けなければいけないものもあります。では,貧血にはどのような種類があるのか,見てみましょう。

 

鉄不足が貧血を引き起こすことは周知のとおりですが,その最も一般的なタイプの貧血を,鉄欠乏性貧血といいます。成人の場合,体内に約4グラムの鉄が存在していますが,そのうち1グラム少々は肝臓などに蓄えられています。これらの鉄が使い切られてしまうと赤血球の産生量が減り,貧血症状が現われることになります。ですから,通常,貧血の進行はゆっくりです。そのため,症状が軽いうちに鉄を補えば,早期に回復することが可能です。

 

栄養不足が招く別の貧血として,巨赤芽球性貧血というものもあります。ビタミンB12や葉酸が不足することで,正常な赤血球ではなく異常に大きな赤血球(巨赤芽球)が作られて起こります。そのため,ビタミン欠乏性貧血ともいわれます。胃の切除手術を受けた人などに起こりやすいタイプの貧血です。

 

さらに,自己免疫性溶血性貧血といういくらか難しい部類に入る貧血もあります。名前から推察できるとおり,自身の免疫が異常を起こして赤血球を破壊する病気です。黄だんや脾臓の腫れなども症状として起こります。赤血球の破壊のスピードなどによって治療の方法が変わってきます。免疫異常ですから,他の病気にも注意しなければいけません。