貧血とガン

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貧血とガン

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貧血を引き起こす病気の中で最も深刻なのが,ガンです。病気そのものの根治も難しいため,ガンによる貧血が簡単に改善されるのは期待できないことが多いです。では,ガンが引き起こす貧血について見てみましょう。

 

ガンの中には大量の出血を引き起こすものがあります。大腸ガンは血便によって気付くことが多いですし,肺ガンではタンに血が混じる血たんが出ることがあります。このような自覚症状が出る頃になるとある程度進行していると考えられ,ガンがある限り出血が続く可能性があります。

 

最近の研究では,ガンが進行して大きくなるときに新たに血管を生成するように酵素を利用していることが分かっています。そのようにして腫瘍に十分の血液が届けられているため,何らかの原因で出血を起こすと大量の出血につながりかねません。これらが,出血性の貧血を引き起こし,止血剤などでの処置を行なわなければいけなくなります。

 

さらに,乳ガンや肺ガン,甲状腺ガン,肝臓ガンなどは骨に転移することがあります。そのような転移性の腫瘍によって骨髄での造血機能が弱まるという問題も起こります。その上,食欲が低下するなどの症状も出ている場合は,造血に必要な栄養素が摂れず,さらに貧血を治しにくくしてしまいます。

 

ここで取り上げたのは,ガンがある程度進行した状態と考えて良いでしょう。定期的な検診で早めに発見すれば,出血や骨転移などでの貧血を起こさない前に治療することができるでしょう。