肩こりと病気

単なる肩こりと思っていたら，重い病気の初期症状だったということがあります。また，肩こりが原因で病気が引き起こされるのも珍しくありません。では，肩こりと関係のある病気にはどのようなものがあるでしょうか？

まず，病気による肩こりでよく知られているのが，心臓病です。心臓病のある人は，左の肩周辺に痛みが出ます。狭心症などの発作があれば心臓の痛みとはっきり分かりますが，軽い段階では肩の痛み程度にしか感じないかも知れません。ただ，肩から背中ではなく胸にかけてが痛む範囲ですから，左前に違和感を感じたなら，心臓にトラブルが起きているのかも知れません。

また，眼精疲労も肩こりが一症状の病気です。パソコン作業や長時間の運転など目を酷使する機会のある人は注意が必要です。目の重苦しい感じに加えて，肩のこりも感じることが多いです。しかし，目の疲れと肩こりを分けて考えて別々に対処しようとする人もいますが，大元は目から来ていますから，目の疲れの解消や予防をメインに取り組みながら，肩こりへを和らげていくと良いでしょう。

反対に，肩こりから来る不調としては，うつ状態があります。精神的なストレスが肩こりの原因ともなりますから，この両方は互いに関係があるといえますが，肩の重苦しさやそこから来る不快感でストレスが増大するなら，イライラや不安感などが募ってくるでしょう。

肩がこらない人が肩こりを感じる場合やいつもの肩こりと違う場合などは，早めに病院で診てもらうのが最善です。