昼寝の効果

昼の休憩が終わる頃から睡魔が襲ってきて仕事や勉強が一気にはかどらなくなる，と嘆いている人は少なくないでしょう。最近は昼寝についての考え方が変わりつつあります。では，昼寝の効果にはどのようなものがあるのでしょうか？

最近，ある学校では，昼の休憩時間に学生が昼寝をできるように教室を利用しているようです。給食が終わると，男子学生と女子学生がそれぞれ別の教室に枕を持って入り，少しの時間昼寝をします。保育所や幼稚園の昼寝のように布団を敷いて横になって寝るのではなく，椅子に座って机に伏せる形で仮眠を取ります。

一昔前では考えられなかったことですが，眠気をこらえて過ごすよりも，少しの時間眠った方がスッキリするとして，このような習慣が取り入れられるようになりました。そして，実際に研究がされるに従って，昼寝にはいろいろな効果があることが分かってきました。

一つは，作業ミスや事故の防止という効果です。眠くて仕事でミスをしてしまった，という経験のある人は多いものです。また，午後は不注意からの交通事故が起きやすいといわれています。昼寝をすることで，そのような失敗を未然に防ぐことができます。

デスクワークをしている人は，脳を使う作業が続き，またさまざまなストレスを感じています。短時間でも昼寝をするならば，オーバーワークの脳を休ませ，外からの刺激をシャットアウトすることができ，ストレス解消やリフレッシュにつながります。

昼寝をするときは，机に伏せて30分くらいで済ませましょう。横になって長い時間寝ると，かえって疲れてしまいます。